ディビジョンのベータ版をやってみて
UBI期待の新作「Tom Clancy’s The Division」のベータテストが始まり、早速僕もプレイしてみました。
実際のゲーム画面や雰囲気などは動画を見てもらうとして、今回の記事ではベータ版(PC・Steam)ディビジョンで気になったことや感想などを書いていきたいと思います。
■サバイバル系ゲームの入門としてのディビジョン
ベータテストでは短いながらもニューヨークを舞台とした町並みを自由に歩き回り、製品版への期待がかなり持てるゲームプレイを楽しむことができました。
そこで感じたのは「サバイバル系ゲームの入門」としてディビジョンは最適なゲームになり得るのではないかということ。
2012年頃に発表されたARMA2版DayZを皮切りにサバイバルをテーマとした多種多様なゲームがこれまでに発売されてきました。
そんなサバイバル系のゲームが好きな僕も色々なゲームに手を出してきましたが、ディビジョンのような大都会をテーマにしたゲームというのはこれまでになかったのではないかと思います。
むしろベータ版をやっている中で、これまでのサバイバル系ゲームの特徴であった森林や平原といった自然は感じられず「もし今の生活が壊れることになったら」という想像を満たしてくれる、そんなゲームになっているのがディビジョンなのではないでしょうか。
このディビジョンというゲームにはサバイバル系ゲームによくある「喉の渇き・空腹・状態異常」といった要素もなく、エイムもそこまで要求されるわけでもなく初心者に優しく、分かりやすいゲームに仕上がっていると感じました。
サバイバル系のゲームにありがちなフィールドに放り出されて何をしていいか分からない、いきなり殺されたなどということもなく、導線をしっかりと考えて自然にPvPエリアに移行できるというサバイバル系ゲーム初心者にとって非常にオススメできるゲームになっていると思います。
■ここが惜しいよディビジョン
さて、入門系として最適と思われるディビジョンですが僕を始め多くのサバイバル系ゲームに手を出してきた人にとっては物足りないと思う点もあります。
PvPエリアであるダークゾーンについては後述するとして、基本的な部分で惜しいと感じた点をあげていきたいと思います。
・しゃがめない
これまで経験してきたゲームではしゃがみこんだり伏せて匍匐をしてみたりして敵の様子を伺っていましたが、ディビジョンではしゃがみこむことができません。
カバーアクションで物陰を背にする形にして身を潜めて敵の様子を伺います。
建物内やミッション近くになったらかがんだ状態で潜入したりする方が雰囲気的にも良いんじゃないかと思うんですが…ウォッチドッグスの時も確かしゃがめなかったと思うのでUBIはしゃがませることに対しての抵抗でもあるんでしょうか。
・ジャンプできない
あのDayZ Standaloneでさえ、ぎこちないながらもジャンプができるというのにディビジョンではジャンプの類が一切ありません。
物の上に乗ったり、飛び越えたりするアクションはありますが…。
まぁジャンプができないからといってつまらないわけではないですが、こういったオープンワールド系ゲームではそういった一つ一つの制限が自由さを奪われている感じになってしまうのでジャンプくらいさせてほしかった。
確かウォッチドッグスでもジャンプできなかったのでUBIはジャンプさせることにも抵抗があるのでしょう…。
※しゃがみはともかく、ジャンプはキャラクターのスタックなどを回避する・バグを減らすといった要素から排除する方針なのかもしれません。
・武器系、衣装系のグラフィックが割りと手抜き
この辺は好みが分かれるかと思いますが、特に武器系のグラフィックは手抜きだなぁと思う感じになってしまっています。
ディビジョンでは武器にスコープやサイレンサーなどを自由にカスタマイズできるMODシステムがありますが、その大元となる武器のグラフィックがあまりにも手抜きすぎてない??っていう感じになってしまっています。
今までプレイしてきたゲーム(ARMA3、DayZ SA、BFシリーズなど)が銃器系にこだわった感じだったということもありますが、ディビジョンは全体的なグラフィックがとても綺麗なのでこの辺りも手抜きせずにキッチリとテクスチャ面を作りこんで欲しいところ。
ディビジョンは同じ武器でもDPS(1秒間あたりのダメージ量)が異なるし、MODでカスタマイズできるという面から武器に拘りを持って使うということからも…やはり綺麗で作りこまれたグラフィックにしてもらいたいですね…。
■ダークゾーンの問題点
冒頭からゲームとして非常に問題となりそうなところから入りましたが、その理由を書いていきたいと思います。
最初に説明をすると、すべてのプレイヤーはエージェントといういわば混乱に陥った世界を救うためのヒーロー的な立ち位置にいます。
ダークゾーンでプレイをしてみて感じたのは「これはすぐに飽きてしまうのではないか」ということ。
・エージェントとローグの入り口が同じ
みんな同じ立場の状態なのでPvPエリアに入る場所も同じになります。
ということは。
ローグ(PK・バンディット)目的の人も同じ入口から入るので、PvPエリアであるダークゾーンの入り口でキルを重ねることも可能ということです。
これはUBI側も既に分かっている仕様だと思うので今後対策されるのではないかと思いますが、こういう仕様を見ると「エージェント側・ローグ側」という立ち位置を最初に選択させるストーリー仕様の方が分かりやすかったのではないか、むしろそういう方がPvPとしては面白そうなんじゃないかとか思ってしまいます。
ディビジョンのPvPエリアはローグではない、エージェント同士の共闘シーンが多く見られる(敵対NPCをみんなで倒したり、ローグがいると協力して倒したり、明らかにローグを狙ってない人達がローグになった場合は狙わないなど)ので、エージェントとローグ、敵対NPC勢力といった3すくみの図式にしたらなかなか面白くなるんじゃないかなとか想像してしまいます。
・やることが(ベータ版では)2つしかない
これはベータ版だから、だと思いたいのですが…ダークゾーンでやることは非常に限られていることが残念なポイントです。
1)プレイヤーを倒す
2)NPCを倒してアイテムを回収する
非常にシンプルな2点しか今のところやることがないですが、これはある意味やれることをシンプルに限定することでプレイヤーを混乱させない…ということにも繋がるのかもしれません。
ただ、本編であるメインストーリーを終えたときのエンドコンテンツはダークゾーンになるのではないかと思うのでエンドコンテンツになるであろう場所が単純な繰り返し作業になるのはちょっといただけないのではないでしょうか。
ベータ版を少しの期間プレイしただけでこういった感想を僕が持つということは、UBIの開発側も気づいているのではないかと思うので製品版もしくはDLCで何かしらの対応がされることを期待するばかり。
■惜しい点はあるけど面白いディビジョン
ここまでに色々と書いてきましたが、ベータ版を3日ほどやり続けて感じたのは物足りない面はあるけど面白いという結論です。
・大都会をベースにしたサバイバル系オープンワールドゲーム
・PvPエリアでの正義と悪(エージェントとローグ)のシステム
・簡単な操作でスタイリッシュなアクション
・初心者にも分かりやすいゲーム性
ディビジョンはサバイバル系のゲームが好きな人なら誰もが想像したようなシチュエーションを手軽に遊べるゲームになっていると感じました。
また、シングル系ゲームに慣れた人がフレンドと一緒になってプレイすることで所謂分隊行動の面白さや大切さが感じられるゲームになっていると思います。
僕に限らず多くの人がUBIのこれまでのゲームに裏切られた、騙されたという気持ちがあるかもしれませんが、今回のディビジョンはまさに汚名返上ができるゲームに仕上がっていると思います。
プレイ動画やこのブログ記事を読んでディビジョンをプレイしてみたいと思った人は是非買ってみてください。
きっと同じような面白さを感じ、同じような不満点が出てくると思いますが買っても後悔しないと思います。
そして機会があればゲーム内で一緒に共闘しましょう!
ダークゾーンでお待ちしています(๑´•.̫ • `๑)
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