オリジナルフォーミュラハンドル制作進捗 ~コンセプト解説~

今回はオリジナルフォーミュラハンドル制作のコンセプトなどを書いていきたいと思います。


制作にあたってポイントとしたのは以下の3点としています。

 ① 現代版のフォーミュラハンドルスタイルであること

 ② 液晶パネル部分には iPhone 7を挿入できること

 ③ ゲーム操作が問題ないレベルでボタンスイッチが存在すること


これらの3点について、今回は僕自身の思いなどを含めて書いていきます。


① 現代版のフォーミュラハンドルスタイルであること

これは前回の制作進捗でも書きましたが、Thrustmaster製のハンコンに適合する現代版フォーミュラハンドルは皆無に等しく、あったとしても海外から購入しないといけないような状況であり値段も手軽に購入できるようなものではありません。

現代版のフォーミュラハンドルスタイルを指す個人的見解は「各種情報を表示する液晶がある」「ステアリングのハンドル部分の下が切り離されている」こと。

つまりこのような形。

ファーストモデルとして2017マシン Ferrari SF70Hに採用されているステアリングを選んだのは僕も兄もFerrari好きであることからですが、海外サイトを見ていてもメルセデスハンドルは作っている人を見かけるけどFerrariのハンドルを作っている人がいなそうということも一つのポイントになっています。


② 液晶パネル部分には iPhone 7を挿入できること

現代のフォーミュラハンドルにはマシン状況を確認するための液晶が付いています。

そのため、海外でMODされているハンドルには同様に液晶パネルが付いている且つそれを制御するためのドライバやソフトウェアが付いているようです。

しかしながら実際に自分たちでゼロからハンドル制作をするとなると液晶パネルの調達であったり、ドライバやソフトウェア制御するための知識が必要となってくるということもあり、総合的に考えると現実的ではないと判断しました。

そこで液晶部分には iPhone 7を挿入できるコンセプト、iOS、Androidに対応しているRS DASHのようなアプリで表示する方法を選択。

これは実際に僕がハンコンでゲームをしている現在のスタイルですが、ThrustmasterのFerrari F1 Wheel Add-Onの上にTPUケースをネジ止めし、そこに iPhone 7 を付けているのでどうみてもダサい。ダサすぎる。


そしてスマートフォンを挿入するスタイルを選んだ最大の理由はメンテナンス性があります。

液晶パネルを載せ、ソフトウェア等の問題が解消すればハンドルの一体感は今回のコンセプトよりもあるものと思いますが、液晶部分の破損時の交換やソフトウェアの配布等々の手間を考えるたときにトレードされるものも大きいと考えました。


後々に販売等を考慮すると液晶パネルではなく、一人一台の時代になった今だからこそスマートフォンを挿入するという方針にしました。


③ ゲーム操作が問題ないレベルでボタンスイッチが存在すること

今回のハンドル制作の中で最も悩ませる部分といっても過言ではないのがこのボタン関連かもしれません。

Thrustmaster Ferrari F1 Wheel Add-Onの場合、ボタンの押下判定はホイールベース経由でゲーム機(PC・PS3・PS4)に送信されていますが、制作するハンドルは押下した情報をホイールベースに送るのではなくUSB経由でWindowsに直接押下情報を送信します。


ちなみにThrustmasterのFerrari F1 Wheel Add-Onのボタン数は十字キーなどを含めて17(たぶん)ですが、実際にハンドル制作でボタンを検討してみるとこの17という数字はかなり多いな…ということが分かりました。


専用ソフトウェアを作れたり、ハードウェア制御の知識があるとボタン数はある程度自由になるということが分かっているのですが、これまた後々に販売するかもしれないということを考えるとあまり専用ソフトウェア等に手を出すのは得策ではないという結論に達しました。

※専用ソフトウェアを導入するとWindows側の仕様で動作しなくなる場合がある。


そのため、今回のコンセプトではX INPUTと呼ばれるMicrosoftが策定している規格に準拠したボード類の採用を予定しています。

オリジナルのソフトウェアで作ったものがWindows側の仕様によりある日突然使えなくなってしまう可能性があるのに対し、X BOXコントローラーで使われている規格であるX INPUT準拠は使えなくなるという危険性がグッと下がります。

現状で調べた限りX INPUT準拠ボードは4枚まで同時にWindows認識が可能なようですので、制作に合わせて導入していければと考えています。


ということで、今回の制作にあたって最初に考えたコンセプトを書いてみました。

まだまだ形にはなっていない状況ではあるものの、僕がこのハンドルに込めた想いなどを分かっていただければ幸いです!

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